ノール=パ・ド・カレー日本人学校(フランス) 2013.5.11

幼稚部、読み聞かせ
小学1〜2年生、読み聞かせ

小学3〜5年生、読み聞かせ
・懇親会




ノール=パ・ド・カレー日本人学校は、いわゆる補習校というもので、

学校は週に1回、土曜日のみ。

子どもたちの大半が、日仏ハーフで

家庭でこそ、お父さん、ないしはお母さんと日本語で話してますが、

日常はフランス語で生活し、通う学校もフランスの現地校。

週に一度の土曜日だけが、正式に日本の教育を受ける機会であります。

当然、日本語のレベルも年齢相応ではないでしょうし

一体どんな1日になるのか、すごくワクワクしました!


●午前9時過ぎ

ノール=パ・ド・カレー日本人学校到着


当日は雨模様。

5月の中旬ながら、冬のような肌寒さを感じました。


●9時30分 幼稚部(年中と年長)読み聞かせ


まずは幼稚部(年中と年長)から。

9時30分、

いつものようにテーマ曲「新みんなの歌」にのって

登場!



日本からやってきた謎の人物(?)を前にしても

みんな驚く様子すらナシ(笑)

ニコニコと堂々たるものです。



ハーフの子ばかりなので、

顔だけ見てると、ほとんどフランス人。

ゆえに、その口から、日本語が出てくると

この上なく、かわいく思えます。

ただ、まだ未就学児で、母国語も覚束ない状況ですんで

日本語力が不十分でも当然のこと。

ゆっくりお話を楽しみながら、様子を確認。



子どもたちの表情から、

今の言い方は少しわかりにくかったかな、とか

通じてるかなと考えつつ、試行錯誤しながら進めていきました。

読み聞かせでは、

言葉だけに頼らないよう、

いつも以上に、ジェスチャーも多用しました。



みんなのキラキラした笑顔が、素晴らしい!



読み聞かせを通じて、

心の交流がどんどん進んでいくのを感じます。



みんな、大喜びしてくれました〜

言葉が通じる嬉しさを

久々に心から感じましたね。



楽しいひとときも、

あっという間に終了!

大きな拍手をもらい、感激。



ありがとう! また会おうね!




●10時55分 小学1〜2生読み聞かせ

再びテーマ曲にのって登場!



小学生になると、どんな感じなのか、

日本の子たちとどう違うのか、

すごく楽しみ!



なにげない会話をしながら、

子どもたちの様子を確認。

ぼくからの質問に、ちょっとテレながら

挙手する小学生たち(笑)




どのくらい、言葉が理解できてるのか?

一瞬の表情を見逃さないよう、

ひとり一人の顔をよーく見つめました。


感じがつかめたところで、

読み聞かせ開始!



みんな、すごく楽しそう!



もっとも、ぼくが一番楽しい顔をしてるはずですが(笑)

選書は、2冊とも、あえて幼稚部と同じにしました。

やはり反応の違いがあって面白い。



見学している先生たちや保護者の皆さんも

そのへんを強く感じている様子でした。

教室が広くなったのと、

活発な子とおとなしい子の差が

大きいように感じたので

ときどき、みんなの席の前を巡回。



言葉がわかりにくい子ほど、

物語に入りやすくなったようです。

反応の変化がはっきり出てくるので

非常にやりがいがあります。

そして、楽しい時間は

またまた、あっという間に終了!



ありがとう、またね〜!


●11時40分 小学3〜5年生

いよいよ最後。

三たび、登場!



子どもたちの雰囲気が落ち着いてるように感じられますね。

何より、使う言葉が違う!

非常にユニーク!!



あえて、ここでは書きませんが、

珍発言も多々あり(笑)

意外な言葉にビックリさせられたり、

笑わせてもらったり・・・

子どもたちが使う言葉を通じて、

人間の成長の素晴らしさを

いつになく感じさせてもらったように思います。


そして読み聞かせ。





みんな、大ウケ!(笑)

やはり、1,2年生とは、だいぶ反応に違いがありました。

そもそも動きが違う。

意見や感想を求めても、みんな積極的!



絵本の細部が気になれば、自分から動いてきます。



言葉の理解力も高くなっているせいか、

気後れみたいなものが、少ないようです。

それにしても面白い!

ちょっとしたやりとり、

読み聞かせの反応1つにも

いろいろな発見があります。

またしても、あっという間に終了!

楽しかったです、ほんと。

ありがとう、みんな!


●懇親会

続いて、お昼の時間。

通常、別室で食べることが多いんですが、

今回は、ご丁寧に懇親会を開いていただき、

子どもたち、保護者、先生も交えて

楽しいひとときです。

今度は、テーマ曲なしで登場(笑)



お母さんたち手作りの、おいしい料理がズラリ!



みんなで美味しく食べながら、

楽しく交流。



こういう機会はなかなかないので、貴重ですね。

保護者の皆さんからの質問にお答えしたり、



先生たちと熱い教育談義を繰り広げたり、



自然な流れの中で

さりげなくお話できて本当によかったです。


振り返るにつけ、ぼくにとって

大きな学びの1日でしたね〜

学ぶということ、とりわけ、

「言葉を身につける」ということが、一体どういうことか。

その本質と原点が問われる、またとない機会となりました。


子どもが言葉を身につけるのは

あたりまえのことではありません。

多くの大人の手助けや教育あってのもの。

ぼくが今エラソーにあれこれ語れているのも、

全て教育の賜物なのです。


そのことを改めて感じ、

自分が今あることへの感謝の気持ちも

強く生まれましたね。


この補習校は、

保護者の皆さんの並々ならぬ熱意で成り立っています。

異国に住んでいるからこそ、

日本語を大事にしたい、子どもたちにしっかり身につけてほしい、

そんな気持ちが、ひしひしと伝わってきて感動しました。

大人の愛情は、本当に偉大です!


また、ぼくの読み聞かせやコミュニケーション方法について

いろいろ感じていただけたようで

たくさんのお言葉を頂戴しました。

ぜひ再びこの学校に戻ってきて、

少しでも日本語教育のお役に立てれば、と思う次第です。

皆さん、最高の1日をどうもありがとうございます!



きれいなお花も嬉しいです。

必ずまたお会いしましょう!!



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