読売新聞ニュース
「赤毛のアン」の世界満喫 
柳川読書会2周年記念会
'11/6/28

 

 小説「赤毛のアン」の愛読者でつくる柳川市の「赤毛のアン読書会」が設立2周年を
迎え、同市上宮永町の菓子店「ケーキのカトウ」で記念会を開いた。集まったメンバーは、
講演や朗読を通してアンの世界を楽しんだ。
 同店を家族で営む加藤鋭子さん(75)や友人らが2009年7月に結成。店内の一角には
本やアンの人形、絵が飾られ、毎月14日に集ってアンの生き方や自分たちの近況などを
語り合っている。
 記念会では、ロックバンド「一里塚華劇団」のリーダーで、本の読み聞かせも
している団長さん(芸名)が講演。孤児という境遇ながらも豊かな想像力で明るく
生きるアンの姿を引き合いに、「平凡な毎日に楽しみを見つけることこそ、幸せの
カギではないか」と語り、小説の一部を朗読した。
 加藤さんは「朗読を聞きながら情景を思い浮かべたり、子どものしつけに大切
なことが書かれていることに気付いたりできました」と話していた。講演後は、
アンの時代を再現したケーキやクッキーを味わった。

【写真説明】「赤毛のアン」について語り合った読書会の2周年記念会。