毎日新聞 
「赤毛のアン」魅力語り合う
柳川でファン集う
'11/6/17

 

 柳川市上宮永町の「ケーキのカトウ」でこのほど、長編小説「赤毛のアン」の魅力を
語り合う「アンの会」があった。
この日は、本のソムリエの肩書を持つミュ−ジシャンの団長さんがゲストで参加し
「幸せに生きるためのヒントがつまった小説」と語った。【近藤聡司】

 アンの会は同店を営む加藤鋭子さん(75)が、市内の友人と09年7月から毎月14日に
始めた。加藤さんが「アンのファンが意外に多くてうれしかった」と言うように、県外から
来る人もいる。
 会を開く日は、店内の一角に赤毛のアンのコーナーを作り、アンが作るパウンドケーキ
やイチゴ水などを実際に振る舞う。ケーキはプルーンの代わりに柳川特産のイチジクを使
っており、会で好評だったことで店の商品にもなったという。
 団長さんは福岡出身、東京在住のロックバンドのリーダー。年間1000冊以上を読む
本好きでも知られている。加藤さんは「会のメンバーは私とほぽ同世代の女性が多い。
その中でどんな話をするのか楽しみ」と団長さんを招いた。
 団長さんは「アンは厳しい状況でも豊かな想像力で、いろんなものに楽しみを見いだし
ていく。子どものころ 『女子が読む小説』と読まずにいたのがもったいなかった」などと
話した。「アンの前向きさが好き」という加藤さんらと意気投合して語り合った。


【写真】 小説に出てくるイチゴ水で乾杯する「アンの会」のメンバーら



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