読売新聞ニュース
ポールの生家案内します 
国分寺のロックバンドの「団長さん」 日本語ナレーターに
'06/6/17

 国分寺市在住のアマチュア・ロックバンド「一里塚華劇団」の団長さん(芸名)が、英国リバプールにあるポール・マッカートニーの生家を案内する日本語のナレーターに起用された。ポールの生家には、今でも世界各国から多くの観光客が訪れる。日本語のナレーションはCD化され、訪れた日本からの観光客に貸し出される。

 団長さんは、音楽や本の執筆活動のほか、葛飾区のコミュニティーFMでパーソナリティーを務めている。ナレーションの依頼は、自分の番組に、英国の地下鉄で演奏できる「チューブアーティスト」のライセンスを、日本人で初めて取得したギタリストの土門秀明氏が出演したのがきっかけ。土門さんを通じて依頼されたという。

 ポールの生家は、ビートルズがスタジオ代わりに利用し、「ラブ・ミー・ドゥー」「ホエン・アイム・シックスティーフォー」など100曲以上の初期の名曲を生み出した場所。ジョン・レノンの生家とあわせ、現在、ナショナル・トラストが管理し、家は一般公開されている。ガイドとともに見学する際に、日本語のナレーションの入ったCDを携帯すれば、英語が苦手な人でも、案内が理解できる。

 ナレーションには、ポールのお父さんの「どんどん友達を連れて来て練習しなさい」といった会話などもあり、ビートルズ誕生の素地が含まれている。ロンドン市内で今月10日、録音に臨んだ団長さんは、「当時の情景を想像しながら話した。ポールの家の案内を自分がしていると思うと光栄」と話している。

【写真説明】(ポールの家をガイドするナレーターに起用された団長さん)